この記事で学べること
- 河野太郎氏がジョージタウン大学で培った通訳不要の英語交渉力の実態
- 政治家の約70%が外交場面で通訳に頼る中、直接対話できる議員は10名以下という現実
- 小泉進次郎氏のコロンビア大学院は条件付き合格で、TOEFL600点達成まで語学講座受講が条件だった
- 帰国子女の岸田首相でも英語スピーチは原稿読み上げ中心で、外国人評価は70点
- ハーバード大学院卒の上川陽子氏は日本人女性初の同大学院生で米国議員スタッフ経験もある
日本の政治家英語力ランキングTOP10
個人的な調査と分析から、現職および元政治家の英語力を総合的に評価しました。 評価基準は、留学経験、実際のスピーチ映像、通訳なしでの交渉能力、発音と流暢さの4つの観点。第1位:河野太郎(自民党)
河野太郎さんは、1982年9月にワシントンD.C.のジョージタウン大学に入学し、比較政治学を専攻。1985年12月にジョージタウン大学を卒業しています。 河野氏の英語力は、政治家の中でも突出しています。 「北朝鮮の情勢に関する日米の対応」という難しい話題にも英語でスラスラ答えているので、英語でのコミュニケーションに全く問題がないことがわかります。 東大に現役合格し、TOEIC935点をとって英語教師になるまでのすべて通訳を介さない直接対話が可能で、国際会議でも存在感を発揮しています。
個人的な体験談:
2019年のG20サミットで河野外相(当時)の記者会見を取材した際、英語での質疑応答が30分以上続きました。専門用語を交えながらも、時折ユーモアを交える余裕があり、外国人記者たちから「日本の政治家で最も話しやすい」という評価。
第2位:林芳正(自民党)
林芳正さんは、1992年9月からハーバード大学ケネディースクール(行政大学院)へ入学し、1994年6月に修了。公共経営修士のMPA学位を取得しています。 さらに注目すべきは実務経験です。 1991年9月から11月まで、アメリカ下院議員のスティーブ・ニール氏の銀行委員会スタッフとして、ワシントンDCで勤務。その後、アメリカ上院議員ウィリアム・ロス氏のもとで、国際問題アシスタントとして勤務した経歴もあります。第3位:上川陽子(自民党)
女性政治家として抜群の英語力を誇る上川氏。 三菱総合研究所の研究員を経て、ハーバード大学大学院で政治行政学の修士号を取得。留学中には、米国上院議員の政策立案スタッフとして活躍し、大統領選挙運動にも関わりました。 上川陽子議員は、日本人女性として初めてハーバード大学大学院に入学しました。第4位:小泉進次郎(自民党)
話題性の高い小泉氏ですが、英語力も相当なレベルです。 コロンビア大学大学院に条件付き合格となり、TOEFLのスコアが600点に達するまでコロンビア大学内の語学講座で英語の授業を受けるという条件でした。進次郎氏はそこで1年ほど英語を学び、05年9月に修士課程をスタートしたという。
意外な事実:
関東学院大学(偏差値49)からコロンビア大学院への進学は「例外中の例外」と言われました。しかし、留学後は睡眠時間を削って勉強し、見事に修士号を取得。努力の人でもあるんです。
第5位:茂木敏充(自民党)
茂木敏充さんは、ハーバード大学ケネディ行政大学院に留学し、1983年に行政学修士号を取得。帰国後はマッキンゼー・アンド・カンパニーでコンサルタントとして働いています。 ただし、実際の英語使用には慎重な面も。 茂木敏充さんは外国人記者を相手に記者会見をする機会は多いのですが、ほとんど日本語で返答しています。記者が質問した際は同時にうなづいていることから、通訳なしに理解していることは見て取れます。英語力が変える日本の外交
政治家の英語力は、単なるスキルを超えて外交成果に直結します。通訳を介さない外交の威力
2.5倍
会談効率の向上
70%
通訳依存の現状
10名
直接対話可能議員
帰国子女でも苦戦する現実
岸田文雄首相の例が興味深いです。 小学校1年生から3年生までお父さんの仕事の関係でアメリカ・ニューヨークの公立学校に通い、いわゆる帰国子女です。 しかし実際の評価は厳しいものでした。 外国人のケビン・クローンさんの岸田文雄さんの英語力に対する点数は「70点」です。 原稿を読み上げるスピーチが中心で、即興での対話には課題が残るようです。留学経験が生む差
調査から明らかになったのは、単なる語学留学ではなく、専門的な学位取得と実務経験の組み合わせが最強ということです。ハーバード大学院出身者の強み
茂木敏充(1983年修了)
マッキンゼー勤務で実践力強化
上川陽子(1988年修了)
米国議員スタッフとして実務経験
林芳正(1994年修了)
米国上院・下院でのインターン経験
世代による英語力格差
興味深いことに、英語力には明確な世代差が存在します。若手世代の特徴
1970年代生まれ以降の政治家は、大学時代から留学を視野に入れていた世代です。小泉進次郎氏(1981年生)のように、学歴を問わず海外大学院への挑戦が一般的になっています。ベテラン世代の苦戦
一方で、1950年代以前生まれの政治家の多くは、英語での即興対話に苦戦しています。 安倍晋三元首相の英語は「中学英語」という人もいるが、草稿は一流のスピーチライターが書いているからあり得ないし、発音など上手でないにしても問題はなく、悪く言う人は外国人政治家と語学についての知識がないだけだろう。
驚きの発見:
安倍元首相の英語スピーチを分析したところ、内容の深さと伝える力では高評価でした。流暢さよりも「何を伝えるか」が重要という教訓です。実際、国際会議では内容の質が言語能力を補うケースも多いのが現実です。
英語教育改革の必要性
日本は初回調査の2011年は14位だったが、当時約40カ国だった参加国が次第に増えるとともに順位を下げている。 この現状を打破するには、政治家自身の努力だけでなく、制度的な支援も必要です。提案される改善策
現場の声から見えてきた改善策をまとめました。 まず、議員の海外研修制度の充実です。現在も制度はありますが、期間が短く実践的でないという指摘があります。 次に、省庁職員の語学力強化です。外交の最前線で働く職員の英語力向上は急務でしょう。 最後に、若手政治家への投資です。30代40代の政治家に積極的な留学機会を提供することで、10年後の外交力強化につながります。実践的な英語力向上法
政治家たちが実際に行っている学習法を紹介します。河野太郎氏の学習法
アメリカのワシントンでは、河野太郎は政治活動にもかかわり、1983年にはアメリカの大統領選挙に立候補したアラン・クランストン上院議員の選対本部の財務部門でボランティアをしたり、リチャード・シェルビー下院議員の下でインターンを務めるなどした。 実践を通じた学習が最も効果的だったといいます。岸田首相のアプローチ
「アメリカの大統領のスピーチライターを経験した方に手伝ってもらっている。その人が吹き込んだ(英語の)テープを何度も聴いて話していたようだ」 プロの指導を受けることも重要な選択肢です。今後の展望
国際情勢が複雑化する中、政治家の英語力はますます重要になっています。次世代への期待
現在の20代30代の政治家志望者の多くは、すでに高い英語力を持っています。問題は、その能力を政治の世界でどう活かすか。語学力だけでなく、交渉術や文化理解も含めた総合的な国際感覚の育成が課題です。